【WP】既存テーマを使う場合とテーマを自作する場合それぞれのメリット・デメリットは?

2021/2/9

2021/10/21

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オリジナルテーマのメリット

既存テーマを使うべきかテーマを自作すべきか?

WordPress(ワードプレス)には有料無料問わず優れた既存テーマが数多く存在します。
これからワードプレスでサイトを作成しようと思っている人は、既存テーマを使うかテーマから自作するかを最初に迷うところかもしれません。
今回は既存テーマを使うことと、テーマを自作することとのメリット・デメリットをまとめてみました。

「既存テーマを使う」場合のメリット・デメリット

「既存テーマを使う」場合のメリット

知識やスキルを必要としない

既存テーマを使う最大のメリットはプログラミングなどの知識やスキルを必要としない点でしょう。
ダッシュボードの直感的な操作だけで作成ができるように構成されているので、ウェブ制作の知識やスキルがなくてもワードプレスサイトを構築することができます。

サイト作成の時間が大幅に短縮できる

通常、ワードプレスを一から構築するとなるとそれ相応の時間がかかります。
しかし、既存テーマを使う場合はすでにデザインやシステムが構築されているためサイトを完成するのに要する時間は大幅に短縮することができます。

SEOに期待できる(※条件による)

高品質な既存テーマは、SEOへも非常に配慮された構造でつくられています。
しっかりとしたコンテンツを生成すれば、検索エンジンでの上位表示となるSEOへの強さを発揮するものとなっています。(ただし、これは既存テーマの品質によるので一概には言えません。)

「既存テーマを使う」場合のデメリット

購入コストが掛かる

既存テーマの半数以上は有料テーマです。価格は1~10万円というところが多いでしょうか。一からテーマを自作する労力を考えれば決して割高なものではないといえますが、それでも購入コストが掛かるのはデメリットです。

制約がある

無料のテーマはほとんどの場合で著作権ライセンス規約が付いており、著作権表記や、発布元リンクの設置が義務であったりという制約があり、これらの制約を抱えるのもデメリットです。

テーマごとの仕様を覚える必要がある

既存テーマの場合、仕様もテーマそれぞれなのでテーマ毎の仕様を覚えなければなりません。
サイト作成当初は仕様を覚えて慣れても、数年後などにリニューアルしたいと思ったときには仕様を忘れてしまい、再度調べ直すなどの苦労をすることがあります。

カスタマイズが難しい

既存テーマのやはり大きなデメリットは、カスタマイズに苦労することがある点です。
実際はソースファイルをいじくれば可能ですが、それをするには製作者の癖が詰まったソースコードをひとつひとつ紐解いて理解していくという労力が掛かります。

同じようなデザインになる

既存テーマは、幅広いケースに対応できるようにウェブデザインのお手本のような無難なデザインとなっています。
つまり他で多く見かけるような一般的なデザインのサイトとなるため個性的なウェブサイトに仕上げることは難しく、被ったデザインとなってしまいます。

将来のバージョンアップに対応できない

ワードプレスやプラグイン、PHPなどは年々バージョンアップされ、サイトを健全な状態で保つには随時対応していく必要があります。
しかし既存テーマでは制作時のバージョンに適したものとなるので、将来的なバージョンアップへの対応は保証されておらずバージョンアップへ対応できないおそれもあります。

「テーマを自作する」場合のメリット・デメリットは?

「テーマを自作する」場合のメリット

購入コストが掛からない

当たり前ですが、テーマを自作すればテーマ購入などの費用は一切かかりません
また、テーマのライセンスなどにも縛られることもありません。

個性的なデザインのサイトがつくれる

自作テーマならデザインやレイアウトももちろん思うままに自由自在に構築することができます。よく見るデザインのウェブサイトではく、オリジナル性のある個性的なウェブサイトをつくりたいなら自作しましょう。

カスタマイズがしやすい

公開後にサイトの修正や、将来的なリニューアルに伴いカスタマイズが必要になっても自身で作っているテーマならコードや仕様を把握しているため対応しやすいのも大きなメリットです。

「テーマを自作する」場合のデメリット

ウェブ構築の知識やスキルが必要になる

テーマを自作するには、HTMLやCSS、PHPなどウェブ構築のための知識とスキルが必要です。
これらを1から学んで、身に付けるとなるとそれ相応の時間と努力を要します。

サイト制作に時間がかかる

既存テーマと比べた場合、テーマから作成する場合はサイト制作時間は多くかかることが多いです。ただし、以前の自作のテーマを活用するなどすれば早くできるケースもあります。

SEO対策が制作者のスキルにゆだねられる

SEOの強さがウリな既存テーマは、見た目では分からないコードなどで徹底したSEO対策がされておりSEOへの強さを発揮しますが、自作の場合は、ウェブ制作者のスキルによってSEOの強さも左右されてしまいます。

個人的にテーマ自作にこだわる理由

ワードプレスの仕組みや構造が理解できる

テーマを自作すればワードプレスの仕組みや構造が理解できます
ワードプレスの仕組みや構造などを理解しているかはウェブデザイナーとしてのステータスに大差がつくでしょう。
既存テーマのカスタマイズをメインとするウェブデザイナーでも、1サイトだけでもオリジナルテーマで作り上げればグッと理解も深まります。

クライアントに特別感を与えられる

個人のブログサイトなら既存テーマでまったく問題ないと思います。
しかし、事業案件として他社のウェブ制作をおこなうのであれば、ノンスキルでも構築できる既存テーマではなく、オリジナルテーマで提供する方がクライアントに特別感を与えることができると思っています。

一から作り上げることが楽しい

ウェブデザイナーになる人は、基本ものづくりが好きな人だと思っています。
ワードプレスやウェブデザインについて四苦八苦しながらでも、純粋に一からコツコツつくりあげることが楽しいと思うのが理由です。

まとめ

「既存テーマを使うこと」、「テーマを自作すること」それぞれにメリットとデメリットはあります。
ワードプレスのテーマは近年どんどん増えており、デザインに優れたものだけでなく、機能性や操作性、さらにはカスタマイズ性も富んだハイクオリティなテーマも今やたくさんあります。
既存テーマを存分に使いこなせるスキルがあれば自作でテーマを作成する必要はないと思います。
また、その方が効率的な要素が多くウェブ制作の仕事としては合理的であるともいえます。
これからは、数あるテーマからサイトの目的に沿うものを見つけ出してカスタマイズするということに特化するのもクリエイターとしてひとつの在り方だと思います。
しかし、プロのウェブデザイナーを目指す人であればワードプレスの仕組みやウェブデザインのスキルを磨くためにもオリジナルテーマの自作に挑戦してみましょう。

以下はテーマを自作する際のファイルやフォルダを解説した記事です。
よければ参考にしてみてくださいね!

【WordPress自作】オリジナルテーマに最低限必要なファイルやフォルダ

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